フィンランド語を学ぼう!


フィンランド語は、ウラル語族フィン・ウゴル語派のフィン・ペルム諸語フィン・ラップ諸語(英語版)に属すバルト・フィン諸語の一言語です。フィンランド語は、ウラル語族フィン・ウゴル語派のフィン・ペルム諸語フィン・ラップ諸語(英語版)に属すバルト・フィン諸語の一言語です。主にフィンランド人が使います。

フィンランド語は15格を有します。エストニア語と近いのが特徴です。フィンランド語はウラル語族なので地理的に近いスウェーデン語やデンマーク語など他の北ヨーロッパの言語や、英語・ドイツ語などのインド・ヨーロッパ語族とはかなり違い言語になります。
約600万人の人々がフィンランド語を使います。

フィンランド語では、日本語にはない母音があります。日本人にはちょっと発音しにくいかもしれません。

“u” は、日本語の「う」よりももっと唇を円くして、尖らせて発音します。”y” は、”i” の舌の位置のまま、唇の形を “u” にして発音します。”ö” は、”e” の舌の位置のまま、唇の形を “o” にして発音します。”ä” は、唇を若干横長にした「あ」です。”a” は、アメリカ英語の “hot” の “o” に近く、唇を縦長に大きく開け、さらに舌面を下方に押し下げて「あ」と発音します。

フィンランド語の動詞の活用

フィンランド語では動詞の後に主語を表す人称語尾が付きます。人称語尾が付くことで、動詞が6種類の人称を表現します。

例:
PUHUA 話すMinä puhu n 私は話す語幹    人称語尾

フィンランド語では、否定を表す語 ei は動詞になります。ですので否定される動詞ではなくei の方の語尾に人称を付けます。

例:

Minä en puhu  私は話さない
Sinä et puhu  あなたは話さない

puhua(話す)の活用・直説法
人称 現在形 現在完了形 過去形 過去完了形
1人称単数 puhun olen puhunut puhuin olin puhunut
2人称単数 puhut olet puhunut puhuit olit puhunut
3人称単数 puhuu on puhunut puhui oli puhunut
1人称複数 puhumme olemme puhuneet puhuimme olimme puhuneet
2人称複数 puhutte olette puhuneet puhuitte olitte puhuneet
3人称複数 puhuvat ovat puhuneet puhuivat olivat puhuneet

【知識】フィンランド語は15格ある

フィンランド語は15格持つと言われている。

実際にはその内の12格までが頻繁に使用されるわけですが、それにしても有格言語の王様です。ラテン語やスラブ諸語ではせいぜい6、7格程度である。

格の名称は日本語名と平行して英語名(実際はラテン語名)で覚えると豊かな格の世界が見えてくる。英語で書かれたフィンランド語文法書を読むのが一番良い。Teach Yourself Finnishを何度も繰り返し愛読してみてはいかがかな。

Nominative, Genitive, Dative, Accusativeでドイツ語においては全て出揃ったことになる。しかし、フィンラン語には更に多くの格がある。この内のDativeと残りの格の内で最も基本的且つ代表的な格は次の方法で作る:

1) “fero”(私は運ぶ)という語根の前に接頭辞を付ける。
2) この活用形は「時制」と共に「態」が変化する。
fero – tuli – latum
“fero”:私は運ぶ
“tuli”:私は運んだ/私は運んでしまった(能動態完了相)
“latum”:運ばれてある(受動態完了相)(但し、”-um”という語尾は中性の人又は物にしか使用できない)

この時に、最後の”latum”を利用し、その前に該当する接頭辞をつける:

3) “a(u)(b)(bs)-“ + ”fero”
aufero – abstuli – ablatum ⇒ ablativum (英語:ablative)(奪格)
“in-” + “fero”
infero – intuli – illatum  ⇒ illativum (英語:illative)(入格)
“ad-” + “fero”
affero – attuli – allatum   ⇒ allativum (英語:allative)(向格)
“e(x)-” + “fero”
effero – extuli – elatum   ⇒ elativum (英語:elative)(出格)

(”ablativum”等で見られる”-iv”という接尾辞は「~的な」という風な意味の形容詞を作る)

フィンランド語のスペリングにおいては、長母音は同じ母音文字を二重に重ねて書くので、読み易い。同じ方法はオランダ語でも取られている。日本語のローマ字表記もこれをお手本にすると綺麗である。

Ohta-san ではなく、Oota-sanと書いた方が可愛らしく見えて楽しい。
バルト三国の一つであるエストニア共和国の国語、エストニア語はフィンランド語に酷似している。

フィンランド語に精通している人なら、エストニア語は一度も学ばずとも一部は即座に理解できると思われる。